tataniの日記

たたにの体はコーヒーで出来ている

高級オフィスチェアを買っちった

タイトルの通り高級オフィスチェアを買ったので,買うまでに考えたポイントをつらつらと書いていこうと思う

買ったもの

とにかく結論さえ知りたいせっかちな人のために書いておく.
株式会社オカムラのサブリナのスタンダードモデルを中古で購入した(7万円弱).
選んだポイントとしては,

  • 前傾・後傾モデルの切り替えが可能
  • (固定式)ヘッドレストを装着可能
  • 座った時のフィット感が他チェアと比べてダントツに良い
  • ホワイトフレームのデザインが可愛く,自室に置いて収まりが良さそう

って感じ.

www.okamura.co.jp

買うまでの経緯

備え付けの椅子

僕は学校が管理している宿舎に住み,宿舎備え付けの椅子を使用しているのだが,まあこれが体に合わない.
0.18m級巨人の体躯を支えるには心もとない背もたれで,座って1時間もすれば腰が痛くなってくる.

何より新型コロナウイルスの影響で自室で作業する機会やオンラインミーティングの機会が増えたことで,自室で 1h以上座ること強制されることが多くなった.
ここ1年間でずっと耐えてきたが,腰痛っぽい症状に悩まれるようになり,良い椅子の購入を決断したのであった.

chair-now
現在使用中の椅子

自分にあった椅子を探し隊

どんな椅子が欲しい?

個人的に最低限満たして欲しい要件は以下の通り.

  • 後傾タイプであること*1
  • ヘッドレストがあること
  • 僕に対してフィット感があること
  • 机下へ収納したいため,アームレストの高さ調節幅が大きいこと

必須ではないけれど,あれば嬉しい機能

  • 前傾と後傾の切り替えが可能であること
  • ヘッドレストの高さ調節ができる
  • 汗っかきで蒸れやすいので,生地がメッシュであること
  • アームレストの調節がやりやすいこと*2

上記要件を満たすかどうか,ある店舗で色々試座してきたので,その感想を椅子ごとに書いておく.


ErgoHuman / ErgoHuman Pro

以前所属していた研究室で2年ちょい使用していた椅子.
価格は10万円程度と高級オフィスチェアの中だとすこし安めの価格帯だが,機能はかなり充実している.
ヘッドレストの高さ調整機能,前・後傾の切り替え機能に関しては同価格帯の椅子には搭載されていないことが多い)
また,何故か中古市場でも7万円程度と高めの値段で取引されているため,この椅子の中古購入を検討するぐらいなら新品を買ったほうが良さそう.

使っていた経験も踏まえて,この椅子でいいかなあと思ったものの,メッシュのハリがきつくてリラックスしたいときに休まらない点が気になったため,購入しなかった.

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性

エルゴヒューマン プロ Ergohuman Pro / ヘッドレスト有り

Herman Millor Aeron Chairs Remasterd

高級オフィスチェアの代名詞といってもいい椅子.
知ってる人も多いような気がする(体感).
使用者の動きに併せて背面が動く機能のおかげで素晴らしいフィット感があり,座った瞬間に深い溜め息が出た.
すごく良い椅子ではあるものの,設計思想として前傾姿勢を重点的にサポートしていること,ヘッドレストが無いことから購入候補から外した*3
前傾姿勢で作業する機会が多ければ,この椅子で問題ように思える.

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性
×

Remastered Aeron | アーロンチェア by CHAIR.CO.JP ハーマンミラー正規販売店

株式会社オカムラ/ バロンチェア

IT系の会社だとよくみる高級オフィスチェアのひとつ.
よく見るだけあって全体的に高スペックで座り心地もよかった.
ただ,古いモデルであるせいかアームレストの調整がやりづらいことや,アームレストの高さが足りない点が気になった.
余談だが,中古モデルもよく出回ってるので,比較的低価格で入手しやすいのは良いポイントかも.

レビュー

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性
× ×

Baron (バロン)|チェア|株式会社オカムラ

株式会社オカムラ/ サブリナ

僕が購入した椅子.
場所によって硬さの変わる異硬度クッション(太股部分は圧迫しないよう柔らかく,知り部分は硬い),包み込んでくれるような背面の機構が特徴的.
このモデルにはスタンダードモデルとスマートオペレーションモデルの2種が存在する.
スタンダードでは前傾・後傾の切り替えが可能で,スマオペでは肘置きに搭載されているスイッチで簡単にリクライニングや座面高の調整ができる.
(実は前傾姿勢に対応していてヘッドレストが付いている椅子は,このサブリナか,同会社のシルフィーぐらいしかなかった)

座ったときに僕の背中に追従して動いてくれる点や,異硬度クッションの快適さに惚れ込んで購入を決意.
座面の生地がメッシュでないことやヘッドレストの高さ調整が出来ないなど,気になるポイントは存在するものの,それらを無視できるほどに座り心地は良かった.


レビュー

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性
× ×

Sabrina (サブリナ)|チェア|株式会社オカムラ

株式会社オカムラ/ シルフィ

購入したサブリナとかなり似た機能や座り心地の椅子.
サブリナと比較すると,サブリナのほうが座面幅・背もたれ幅が広く,僕の体格に合っていた.

レビュー

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性
×

Sylphy (シルフィー)|チェア|株式会社オカムラ

株式会社オカムラ / コンテッサ セコンダ

国内生産のオフィスチェアでは最高級(20万)のモデルで,上記のアーロンチェアに並ぶ一品.
さっき紹介したシルフィが2台購入できる値段なのはウケるポイント.
値段の高さ相応の素晴らしい座り心地ではあるものの,個人的にはサブリナの方が好み.
また前傾姿勢への切り替えができない点も個人的には気になった.

レビュー

後傾 ヘッドレストの有無 フィット感 前・後傾の切替 ヘッドレストの調整 生地がメッシュ アームの調整容易性
× ×

Contessa Ⅱ (コンテッサ セコンダ)|チェア|株式会社オカムラ

まとめ

だいたいこんな感じ.
読み返してみたらオカムラ製品のレビューになっていてウケる.

試座したとはいえ,1つの椅子あたり5分程度しか試していない.
長時間使ったときに合うのかはこれから使っていく中で見極めていきたい.
また追加の感想があれば後日追記しておく.

*1:一般に前傾タイプはノートPCや手書き作業に適し,後傾タイプはデスクトップPCでの作業に適すると言われている

*2:ものによってはトンデモなく硬くて調整しづらいことがある

*3:外部の会社が取付可能なヘッドレストを販売しているらしい

SCAJ2019

まえがき

夏休み,何が一番楽しかったですか?????と聞かれたら

僕は2019/9/11~13にビックサイトで開催されたSCAJ2019に参加したことが最も楽しいと答える.

川遊び?夏祭り?BBQ?花火? 知らんな.

そんなSCAJ2019について,つらつらと書いていく.

https://lh3.googleusercontent.com/vnrbzBjYowFeXZQausD0rqdpLcpDPMaMDVmcz6xJJd5zvR4pzBSkWi-L3SJgCz7faYxI1XyHzBp89EWVQLKt-pzvJZ7SPo4l-lBKY1ncRggOV1PpoJBxXejG9X-ua1D4HwOTs8FVH1FZjcebXWUxp2TBFyEf8JDAOA-kFqx6EE-ljRSaYWEhDFALK7A3W-Buu1TqcUWKP7J8e7rXFH75ga-vWGJuVkg8fKJdBkfIhuPYM_B2NwzUxmHIHQAOGbukqHpsegtQi-i_rc8GRqYeObl3bRPd8QmBrxtl09RjPcocj7lh3qWDb8WzZmHtPBAqD6Bd-Xg5EM_rRCD42p8hVZviH2oAEySMviroKe9A3Bp7FjUfXEeF9gLgAyn2wU0dpbd20E-KDDivyueyN9Hv5y8QBQr3K8tgCUGiWL_e4bxmKpC7cwsUZf0mvseGUK6uMTLGg9xkyEerihLnIoDLIshtxY3eGMrjV71NAEQ9MtF4ANP4cgxTcdfqVpgxXUTRRl-IWsoM-Q4HwSBm24HsaHP0dqpuzBzRazvTd6k7mJhOn6CL3EtPH3XK_w_xAlHK4senqCpvvcIhjMJQj_IooJNa-cshUQXf8plNTAwTrXdCsp6-Nd8vSCPR6BS2-uL2VvrUrFVjRFcZy2dAZ6w8seaP2lHVb7NFAw7DUi7ldtxewxf15ty74w=w1620-h1215-no

SCAJ2019は日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が年に一回主催している,コーヒー業界向けのコーヒーイベントだ*1このイベントでは抽出技術を競う競技会,コーヒー豆の生産者による講演,最新の抽出器具や焙煎機の展示・販売,コーヒー豆(生豆も含む)の頒布がされている.

来場者は喫茶店,ロースター,流通業,製造業等,コーヒーに関連する職に従事する人ばかりで,会場の至る所で商業取引や情報交換がなされている.

一般的なコーヒーイベント*2ではコーヒー屋さんが一堂に会し,訪れた人々にコーヒーやフードを振る舞うが,これとは目的が大きく異なる.

一般的なイベントは地域の活性化,様々な人にコーヒーを楽しんでもらうこと,コーヒー屋さんがウハウハ稼ぐことが目的だが,SCAJはコーヒー業界全体の発展を目的としている.

あくまでSCAJは「業界向け」のイベントなので,学生である僕がブースを覗いても軽くあしらわれることも多々あったが(つらい),それなりに楽しめることもあった.

そんな楽しかったことを中心に,SCAJがどんなものか,今年はどんなことあったのかを紹介するので,興味がある人は最後まで読んでいって欲しい.

 

※会場内は写真撮影禁止だったので写真は無い.すまない.

ブース出展

カップの業者や流通,コーヒー器具の会社など,様々な形態でコーヒーに携わっている団体がブース出展している.

色々なブースをまわってみたが,KalitaやHARIO等の有名なコーヒー器具メーカーや丸山珈琲やサザコーヒー等の大規模に喫茶店を展開している企業ブースは,色々イベントを催していて楽しかった.

上記のサザコーヒーのツイートを参照してもらえれば分かるが,大会に出場したバリスタと直接お話して豆を買うことや,非常に高価で高品質なコーヒーを試飲するなど,様々な体験ができる.

そんな中でも,ワタル株式会社や丸山珈琲,あるいは生産国のブースで行われるカッピングセッション(コーヒーの味わいを評価する方法)は滅茶苦茶楽しかった.

出されている豆が高品質な事もあるが,コーヒーを生業としている人と味についてあれこれ意見を交わすことができることが魅力的.

もしSCAJに参加することがあれば,是非ともカッピングは体験してほしいと,心から思う.

 

セミナー

コーヒー豆生産者,流通業者,パッケージ生産等々,専門家の方々とあるテーマについて討論できるセミナーの場がSCAJでは設けられている.

今年のセミナーのテーマは...

  • ジャマイカ&ハワイ・ミーツ・コーヒーマイスター2019&第六回利き珈琲選手権!
  • コーヒー精製の最先端のその先へ
  • コーヒー発祥の地・エチオピアコーヒーの魅力
  • 生分解を持つ高バリアコーヒーパウチ
  • のどの渇きに、プレミアムコロンビアコーヒーとリフレッシュ
  • コーヒー精製の実験に取り組む新世代の生産者たち
  • 躍進する雲南コーヒー
  • パナマゲイシ
  • フードペアリング企画
  • サステイナブルな」サステイナビリティー事業、ボルカフェ・ウェイ。
    コスタリカタンザニアの実例とともに。

等があった.

セミナーは事前登録が必要なもの,自由席のもの,招待制のものがある.

2019年は開催日のおよそ2週間前にセミナーのスケジュールが公開され,事前登録制の人気セミナーはすぐに予約が埋まっていった*3

僕もいくつかのセミナーには参加し,楽しめるものがほとんどだったが,一切合切内容がわからず退屈なセミナーもあった...*4

その中で「フードペアリング企画」は比較的日常生活でも応用が効きそうで,かつ内容が面白かったので超簡易的にレポートしてみる.

 

フードペアリング企画

概要

この20年でスペシャルティコーヒーが消費者に提供できる味わいは多様なものとなりました。見つけ出すことが困難だったスペシャルティコーヒー生豆の入手は選択肢が広がり、焙煎、抽出、カッピングなどの技術体系も世界的に広まりました。スペシャルティコーヒーの持つさらなる魅力を引き出すのは、スペシャルティフーズ・ドリンクとのペアリングだと考えます。様々な素材とのペアリングを追求する中で新たなヒントがあるはずです。和菓子、チョコレートなどとのコーヒー側から見たペアリング、またその逆も味わっていただけるような企画を予定しております。

 

コーヒー,カカオ,フランス料理,それぞれの専門家同士が「どうやってペアリングを追求するか」を議論し,料理人やバリスタなど,現場の人間がペアリングを実践するための切っ掛けを作ることがこの企画の目的だ.

僕は料理人でもバリスタでも無い学生だが,良いペアリングの基礎知識や,日常的に飲むコーヒーの美味しさをさらに向上させる考えなど,フムフムとなる知識を得られた.

折角の機会なので,個人的に面白いなと思った話を何個かピックアップしていく

 

良い味わいを出すには,香りと温度の要素が不可欠

フランス料理専門曰く,オリーブオイルに会うお酒を色々試したが,冷たいお酒だとオイルの香りが立たず美味くないそうだ.

そこでオリーブオイルの美味しさを際立たせるためにお燗をフランス料理に出してみるとアラ不思議,たいへん美味しくなったとさ.

カカオでも同様のことが言える.

カカオは低温だと香りの立ち上がりが遅く,口の中で溶けるまでカカオの美味しさが出づらい.

そこで比較的常温に近い温度で出したり,温かい飲み物(コーヒーとか)を一緒に出すことで,お客様にカカオの美味しさを楽しんでもらっているようだ.

 

自分なりに温かいXとYのペアリングを考えてみるとタピオカミルクティーが真っ先に思い浮かんだ.

タピオカに添加されている黒糖と温かいミルクティのペアリングは,なかなかイケそうな気がする.

販売されているお店もあるだろうから,知っている人がいれば教えてほしい.

 

コーヒー × 和菓子 

コーヒーのペアリングと言えばケーキなどの洋菓子が一般的に思われているが,意外と和菓子でもイケると,専門家達は考えているそうだ.

チョコ等の洋菓子はバター等の油分を加えることで,味わいの余韻であるコクを出している.

その一方で,和菓子は洋菓子よりも油分が少なく,コクの少ないさっぱりとしたものが多い.

そこで,油分を多く含むコーヒーと油分の少ない和菓子のペアリングはコクを生み出せるため,非常に良い相性ではないか,と議論されていた.

美味しいペアリングの一例として,コーヒーのゲイシ*5桜餅の組み合わせが挙げられ,会場内から「わかる~~~」との声が沢山挙がっていた.

この瞬間,僕は春になったら実践することを固く決意しました.

 

競技会

ハンドドリップ,サイフォン,エスプレッソ等,コーヒー抽出に関する各分野のバリスタさんが己の技術を競いあう競技会がSCAJ(日本スペシャルティ協会)で実施されている.

SCAJ2019の競技会は日本一の○○を決める決勝大会のような位置づけで,イベント前に実施された予選を勝ち抜いたバリスタのみが当日この舞台に立つことを許される*6

僕がどうこう説明するより,公式のYoutubeチャンネルから大会の様子が公開されているので,そちらを参照してほしい.

SCAJConference - YouTube

 

僕がここで語りたいのは抽出に関するガチガチの競技会ではなく,焙煎に関するゆるふわ系の競技会?であるRMTC(Roast Masters Team Challenge)だ.

RMTCでは競技者をエリア別(北海道・東北・関東A・関東B・中部・北陸・中四国&関西・九州)にチームを分け,競技会当日までに課題豆のポテンシャルを最大限引出せる焙煎をチームで検証し,当日どのチームの豆が最も美味しいか審査される.

しばしば,日本一のロースターを決めるJCRC(Japan Coffee Roasting Championship)と混同されることがあるが,RMTCは全く別の競技会だ.

JCRCでは日本で一番焙煎技術が卓越している人を決めることが目的だが,RMTCでは各ロースターの情報交換やネットワークの形成,焙煎技術の向上が目的だ.

 

さて,この競技会が他のガチガチ競技会と違って面白い点が一つある.

それは来場した一般のお客が各チームのコーヒーを試飲して審査する点だ.(僕がゆるふわ系競技会と評した所以)

どのチームが焙煎したかはブラインドされ,「下記のフレーバープロファイルがあるか」,「コーヒーが美味しいか」の観点から,どのチームのコーヒーが良かったか投票形式で上位3チームを決定する.

当然僕も一票投じてきた.

 

チーム フレーバープロファイル 一言で表すなら
A バレンシアオレンジ,野いちごジャム,マカデミアナッツ 未知との遭遇
B ブラッドオレンジ,ブラウンシュガー,ローステッドヘーゼルナッツ おしゃれなブラジル
C 熱いとオレンジショコラ,冷めるとウエハースの風味が伴う オレンジとカカオでお昼寝
D チョコレート,オレンジ,キャラメル カップを口にするお客様が安心して飲める味
E コンコードグレープ,みかん 心地よい甘さの余韻が楽しめる
F(関東Aチーム:1位) オレンジ,アプリコット,ミルクキャラメル 柑橘系の爽やかさと心地よい甘さが続く
G(関東Bチーム:2位) いよかんキャラメリゼしたナッツ,メープルシロップ 七変化 冷めて感じる 秋の夜
H(中部チーム:2位) 白桃,アプリコットジャム,キャンディ 果実味溢れる優しい甘さ
 

※()内のチームは表彰時に判明したもの.上位3チーム以外は公表されていない 

 

~投票のレビュー~

ほとんどのチームは心地の良い酸味を如何にして出すかを検討されているされているように感じた.

そのせいか,口の中に残る余韻や甘みが少なく,ただ酸味だけが残るぼんやりとしたコーヒーが多かったように思う.

酷いものだとコーヒーの持つナッツのフレーバーとオレンジのフレーバーが喧嘩しているようなコーヒーもあった.

一方で,F(関東A)かH(中部)は甘みの余韻がしっかりと感じられ,豆の特徴が引き出されている印象があった.

どちらにするかは非常に迷ったが,僕の好みである「白桃」・「アプリコット」のフレーバーに惹かれてHに決めた.

~レビューここまで~

 

見事上位に選ばれた関東A,関東B,中部のチームは,自分たちがどうやって焙煎したかをプレゼンされていた*7

目指した味わいの方向 性,豆の特徴(水分量や味わいの印象),Roasting Profile等々,なかなか興味深いことを聞けたような気がする.

 

f:id:tatani3:20190922130657j:plain

RMTCで各チームが焙煎した豆

ちなみにRMTCで各チームが焙煎した豆も販売されていた(各チームの色が出てるしデザインもかわいい.エモい.)

後日,後輩たちと飲み比べをするつもりなので,気が向いたら豆のレビューを追記するかもしれない.

 

おわりに

文章をまとめるのが苦手なので,ここまで書くので大変疲れた.

それはさておき,そこそこのお金を犠牲にこのイベントに全日参加したが,十分その価値はあったように思える.

それは非常に美味しいコーヒーを飲めた・買えたことや,業界のトレンドが何となく掴めたこと,普段贔屓にしているコーヒー屋さんとの話題ができたこと等色々ある.

今後とも趣味:コーヒーを継続するだけのエネルギーも貰えた気がする.

 

願わくば,この記事を読んでSCAJに参加する人,あるいは参加するときの情報収集に読む人が現れることを.

*1:http://www.scajconference.jp/

*2:Japan Coffee Festival等が有名[http://www.japancoffeefestival.com/]

*3:エチオピアコーヒーやパナマゲイシャ等はかなり早かったように思える.

*4:上から四番目に書いてるセミナー.コーヒーの話題が一切出ず,化学系の話ばかりで出席したことを後悔した.

*5:他の品種には無い,非常に良い香りを持つコーヒー豆の一種.値段もなかなか高い.余談だが日本の芸者とは一切関係ない.

*6:この競技会で優勝すると日本代表として世界大会に出場でき,広告でよく見る世界一/日本一のバリスタはこの競技会から輩出される.抽出のテクニック・趣向の凝らし方は素晴らしいが,科学的に正しいかどうかは別問題.

*7:上位3チーム以外のプレゼンも聞きたかった.非常に勿体ないと感じるので来年以降は上位3チーム以外もプレゼンするか,Youtube等で後日プレゼン映像を公開してほしい.

僕が好きなお店の話

僕は出来るだけ色んなお店からコーヒー豆を買う.
遠方のお店から取り寄せることもあるし,お店まで足を運んで買うこともあれば,スタバのような大手企業のお店で買うこともある.


そんな中で,僕が好きでよく行くお店が「KCOFFEE」だ.

KCOFFEEは奈良県大和郡山市に位置しており,ガソリンスタンドを改装した一風変わったお店だ.

f:id:tatani3:20190401155813j:plain
KCOFFEEの様子

KCOFFEEはガソリンスタンドがあった場所を利用して運営しているお店で,世間一般に認知されているコーヒー屋さん・喫茶店の雰囲気とは大きく異なる.
綺麗な店内で,バリスタが淹れたコーヒーを嗜む ――とは対照的で,
ふらっと立ち寄りやすく,色んな人がその場所でお話する憩いの場.

そんな場所に皆にも行ってほしいので,紹介してみようと思う.

売っている豆が美味しい

ここのお店の豆は美味しい.
丸山珈琲やROKUMEI COFFEEのような実力あるお店の豆と比較した上で,美味しいと言っておく.


豆の特性がしっかり出ていて,なおかつ嫌な風味があまりしない.
ここは焙煎技術がしっかりしている上,Giesenっていうかなり良さげな焙煎機が使われている.だからこそ,
コスタリカの豆であれば,キャラメルの甘さやオレンジっぽい酸味が感じられるし,
ケニアの豆であれば,ベリーのフレーバーとしっかりとした甘さが感じられる.

COEロットのような高品質な豆と比べると多少劣るものの,十分に美味しい.
むしろ100g:500~700円と価格が控えめなことを考慮すると,無茶苦茶な美味しさだと思う.

多種多様な味わいのコーヒー豆を取り揃えている.
しっかりとした甘さや,酸味の強い豆,苦味の強い豆,香りの良い豆etc.
浅煎り~深煎りまで,同じ原産国の豆でも,焙煎度が違ったり,精製方法や地区が異なるものがおいてある.
お客さんに色々な珈琲を味わってほしいという思いが出ているラインナップだと思う.

コーヒーを始めたいと考えている人には,ぜひとも行ってほしい.
自分が好きなコーヒーがどれなのか見つけやすいはずだから.

個人的にはニカラグアのファンキーナチュラルがお気に入り.
時期によって味が変動しやすいけれど,独特な味わいがして大好き.

お客を大事にしている?

僕はKCOFFEEに行くと,おおよそ一時間ぐらい店主とペチャクチャ喋っている.
〇〇の豆が美味しかっただの,酸味を控えめに焙煎してみたといった自店舗についてのお話.
他のお店の○○も美味しいから行ってみたら?みたいな他のお店のお話.
話すだけでなく,焙煎の様子を眺めたり,焙煎した豆の評価(カッピング)を体験させてくれることもあった.


他のお店だとこんなことは,まず有り得ない.
わざわざ1人のお客にこれだけの時間は割いてくれないし,焙煎の出来具合の話もしてくれないし,コーヒー界隈の取り組みも教えてくれない.(そりゃそうだ)
お客さんにコーヒーを知ってほしいからこそ,色々と話してくれているんだとよく感じる.




コーヒーに興味のある人,あるいは豆を買って飲んでいる人は,このお店に行ってみてほしい.
行った際には,「メガネかけた身長の高い高専生に教えてもらいました」と言ってみよう.
話が弾むこと請け合いだ.

TalkCafeに参加した話

 2019年3月15日,奈良高専にてTalkCafeが開催されました.このTalkCafeは,「学生間の交流の促進」や「知識の共有」といったことを目的としたLT会(短いプレゼンテーション)で,これまで弊学には無かったとても面白い試みです.

 

sites.google.com

 こんなTalkCafeに僕も参加し,発表してきました.(2回目) 発表締め切りギリギリまで登壇するかどうか迷いましたが,今後の布石も兼ねて決意しました.

 

 タイトルは「コーヒー豆の選び方」です.コーヒー豆を販売しているお店を選ぶ基準と僕がおすすめするお店についてお話ししました.TalkCafeは新しい知識を獲得し,何かしらの活動に繋げる場だと僕は思うので,これが終わった後に人に話したくなる,あるいは行動を起こしたくなるような内容を意識し,発表したつもりです.なので,「とりあえずコーヒー屋さんに行ってみるか!」って皆さんが思ってくれたのであれば,僕はとっても嬉しいです.

 

本当は「コーヒーの味わい方」というタイトルで,フレーバーの感じ方,口当たりの評価,テイスティングのやり方等,ディープな話をして体験してもらうつもりでした.味覚について話す以上,ぜったいにデモを通じて体験してもらわないと伝わらないなと思って準備に取り掛かろうとしたのですが,デモをやることをスタッフに伝えていない,デモに適した豆が手元にない,協力者がいない(致命的)の理由から断念し,このようなタイトルで発表する流れになりました.

 

speakerdeck.com

 

 色々とあったようですが,第2回目のTalkCafeが開催でき,かつ無事に終了できてよかったと思います.めちゃくちゃクオリティが高くて驚いたもの(アルティメット)や知っていると嬉しい豆知識(グロタンディーク素数)もありましたし,一部の人からコーヒー美味しい!と言ってもらえたので,参加してよかったなあと思っています.参加できるかは分かりませんが,TalkCafe #3の開催,期待して待っています.

 

おわりに

次こそはWi-Fiを自由に使えるようになって欲しいなあ.